キャンプで焚き火を眺めながらリラックスタイムを過ごしたいと思っている方もいますよね?
しかし、そう思って焚き火をしてみたものの、なかなか薪に着火しなかったり、せっかくついた火がすぐに消えてしまうなどの悩みを持っている初心者キャンパーさんは多いのではないでしょうか?

原因として薪選びが間違ってる可能性が非常に高いです!
薪の選び方を間違えると、簡単に着火できなかったりとか、せっかく着火したもののすぐに薪が燃え尽きてしまうといったことが発生します。
そこで、今回は、焚き火で使う薪の種類や特徴、初心者でも失敗しない薪の選び方をご紹介していきます。
この記事を読んでいただくと
- 着火しやすい薪の選び方
- 日持ちする薪の選び方
- 薪の特徴
- 焚き火に適した薪選び
などを知ることができます。
焚き火を眺めながらリラックスタイムを過ごしたいと思っている方はぜひ最後までご覧ください。
薪になる木ってどんな木?薪に使われる種類!

薪になる木の種類については下記の表をご覧下さい!
種類 | 針葉樹 | 広葉樹 |
---|---|---|
葉っぱ | 先が尖っている 細い葉 | 扁平な形 |
幹 | 真っ直ぐのびる | 太く曲がっている 枝分かれが多い |
木の種類 | 杉、ヒノキ、松など | ナラ、クヌギ、カシ、桜など |
薪の種類には、針葉樹と広葉樹の2種類があります。
針葉樹の葉っぱは、先が尖っていたり、細い葉がついていたりします。
幹がまっすぐ伸びている木で、スギやヒノキ、松などが針葉樹に分類されます。
一方、広葉樹の葉っぱはちょっと丸っこい形や歪な形をしているものが多いです。
幹は太くて曲がっていたり、枝分かれが多かったりするのも特徴でナラやクヌギ、カシや桜などが広葉樹に分類されます。

まずは、針葉樹と広葉樹、この2種類があるということを覚えておいてください!
それぞれ特徴があり、扱いやすさや煙の多さ、そして匂いの違いなども変わってきます。
その違いについては次でご紹介していきます。
針葉樹と広葉樹の特徴は?

ここでは、針葉樹と広葉樹について特徴をご紹介していきます。

この特徴を抑えることで、焚き火準備の難易度や焚き火するために揃えないといけない道具も変化するので、しっかりとご覧下さいね!
項目 | 針葉樹 | 広葉樹 |
---|---|---|
木の密度 | 密度は低く内部は空洞が多い | 密度は高く内部の空洞は少ない |
木の重量 | 軽い | 重い |
木の硬さ | 柔らかい | 硬い |
薪の割りやすさ | 楽に出来る | 硬いため大変 |
薪割りの道具 | ナイフで可能 | ナタやオノが良い |
値段 | 安い | 高い |
まずは密度から詳しく見ていきましょう。
密度とは、木の中にどれだけ空洞が多いか、少ないかです。
- ぎゅっと詰っているもの→密度が高い
- スポンジのようにスカスカ→密度が低い
針葉樹は密度が低くて内部の空洞が多く、重量は軽いです。
また、針葉樹は柔らかいものが多いので、薪割りはナイフでも割ることができます。
一方、広葉樹の密度はとても高く、内部の空洞が少ないので、ずっしり重く硬さもあります。
そのため薪割りが大変で、ナタやオノを使う必要があります。
価格については、針葉樹よりも広葉樹の方が高く販売されている場合が多いです。
薪の種類による着火性や火持ちはどれくらい違うの?

ここからは、薪の種類による着火性や火持ちについて詳しくご紹介していきます。
針葉樹と広葉樹、それぞれ3種類、合計6種類の薪をみていきましょう。
針葉樹の着火性や火持ちは?
まず、針葉樹についてまとめてみました。
項目 | 杉 | ヒノキ | 松 |
---|---|---|---|
着火性 | ◎ | ◎ | ◎ |
日持ち | ✕ | ✕ | ✕ |
焚き付け | ◎ | ◎ | ◎ |
匂い | ✕ | ○ | ✕ |
針葉樹はどんどん燃える性質があります。
杉は、着火性がとても良いですが燃えやすい分、火持ち(どれだけその薪が長い時間燃えていられるか)も悪いです。
着火性と火持ちについては、針葉樹の全ての種類において同じような特徴があります。
焚きつけ(焚き火を始めた1番初期にくべる薪)については、着火性が良く火がつきやすいので、とても優れた薪です。
匂いについては、杉と松は、結構匂いが強めです。
服や体にも焚き火臭がかなり強く残ります。
ヒノキも匂いは残りますが、ヒノキ風呂のようないい匂いがするので、あえてヒノキで焚き火をする方もいます。
しかし、匂いは個人の好みもありますので、実際に焚き火をして体感してみてくださいね。
針葉樹の薪は火の付きがいいので、火の回りを早くしたい時にくべると焚火の火をスムーズに育てることができます。
広葉樹の着火性や火持ちは?

続いて広葉樹について説明します。
項目 | ナラ | クヌギ | 桜 |
---|---|---|---|
着火性 | ✕ | ✕ | ✕ |
日持ち | ◎ | ◎ | ◎ |
焚き付け | ✕ | ✕ | ✕ |
匂い | ○ | ○ | ◎ |
広葉樹の全体的な特徴は、着火性がいずれも悪いということです。
そして逆に着火性が悪い分、火持ちが良いといった特徴があります。
広葉樹は、木の密度がぎゅっと詰まっているので、燃えにくいですが、その分火持ちがいいです。
焚き火の匂いは、針葉樹よりちょっと薄いと思います。

私の経験なんですが、桜の薪を使って以前焚き火をしたことがあります。
桜の薪を使うとそんなに臭くなくて、逆にちょっといい匂いがしました。
ここでは、針葉樹と広葉樹3種類ずつご紹介してきました。
使い方はそれぞれですので、組合わせて使うのもおすすめです。

ちなみに私は、針葉樹の薪を使って火をつけ、ある程度火が回って安定してきたら広葉樹に切り替えています。
針葉樹を使った時の焚き火の炎は、結構勢いがあって高さも出ます。
しかし、その分、薪が燃えつきるのも早いので、どんどん薪をくべなければいけません。
逆に広葉樹は炎がゆらゆらと揺れてじっくりと燃えるので、少しゆったりした焚き火に向いています。

薪の種類によって炎の雰囲気も匂いもだいぶ変わるので、結構奥が深いですよね。
初心者でも安心!焚き火の仕方や着火手順!

炊きつけの段階で針葉樹を使うととても楽に火が育っていきます。
ただ、1つ注意点があって針葉樹を入れるだけではダメです。
初めに太い薪を入れて着火させようとしても、なかなか着火は難しいので、焚き火をする前にはナイフなどを使ってバドニングといった薪割りの工程をしましょう。
炊きつけに使ってほしい薪の太さは、割り箸ぐらいの大きさなので作っておきましょう。
その薪で焚きつけをして、そこに火がついたら、次は指ぐらいの太さの薪をくべます。
そして、全体的に火が回ってきたら腕ぐらいの太さの薪をくべていきましょう。

すこしづ薪の太さを変えて、火を大きく育てていくのがポイントです!
上記の工程で着火がうまくいかない時には、キャンプ場に杉の枯葉や松ぼっくりが落ちていたら、それを焚き火台の中に入れて火をつけるのがおすすめです。
なぜなら、枯れた杉の葉や松ぼっくりは、脂を多く含んでおり、とても燃えやすいので、自然の着火剤と言われています。
雨が降った後で火が着きにくい場合もあるので、念のため着火剤ももっていくと安心です。

火がついてから追加で着火剤を投入するのはかなり危険な行為なので、絶対にしないようにしましょう。
まとめ
今回は焚き火で使う薪の種類と特徴や選び方をご紹介してきました。
焚き火で使う薪の種類と特徴
- 針葉樹と広葉樹の2種類
- 針葉樹:軽く柔らかい、着火性が良い、値段も安価
- 広葉樹:重く硬い、着火性は悪い、値段は針葉樹より高価
焚き火で使う薪と着火手順
- 焚きつけの段階で針葉樹を使うと燃えやすいが単体のみはNG!
- 焚き火をする前に薪割りをして割りばし程度の木を用意する
- 少しずつ薪の大きさを変えて火を育てていく
- 焚きつけの初期で針葉樹を使い安定したら広葉樹を使うのが良い
焚き火には薪の種類が2つあり、それぞれに特徴が違います。
針葉樹と広葉樹それぞれを上手く組み合わせると、初心者の方でも簡単に火をおこすことが出来ます。
今回の記事を参考に是非、焚き火をおこしてリラックスタイムを実現してみてくださいね!